社報shinko〜親交〜 2006年05月号

上海TKレポート:ビックリの都市、上海

上海TK PRIMIX 石原 鉄朗

上海TK PRIMIXで仕事をさせていただいて早4カ月になりますが、上海はいまだにびっくりすることの多い都市です。最初は交通マナーでした。車は右側通行で、常時右折可となっています。青信号で横断歩道を渡ると右折車が突っ込んでくるので、うかうかできません。道路は車、2輪車、自転車、人、時には荷車も通ります。車は人や自転車を上手に避けながら緩急自在に走り抜けます。高速道路では自転車こそ走っていませんが、スピードを出す上に横の車が平気で割り込んでくるので思わず息をのみます。現地の方はこれを実にうまくかわします。相手の動きを読んで巧みに運転する上海ドライバーの運転技術は相当高いのではないでしょうか?

次に電力事情です。中国はこのところの急激な産業の発展でエネルギー消費が増え、電力が不足していると聞いておりましたが、上海の夜は街灯が街全体を明るく灯し、時間制限こそありますが、ビルはネオンやライトアップで浮き上がります。これじゃ電力が不足するのも無理ないように思います。

3番目は食事。食べきれない量のご馳走が出ます。ひもじい思いをさせまいと食べきれない量を出すのが美徳なのです。食べ残すことは相手にも食事にも申し訳ないと日本流で食べると体が持ちません。

4番目はパワーです。工業製品の品質ではまだまだ問題の多い国ですが、中ソ友好条約締結時代にソ連の工業規格を学び、80年代には国を挙げて日本のTQCを学び、今は米国を手本としてGDPを著しく向上させつつあります。外国製品を真似することから、技術導入を通じて技術を学ぶことへと切り替わりつつある時期のように思います。上海TK PRIMIXのハードを製作する企業の中にも、もう日本から学ぶことはないと豪語する企業もありますし、日本製品に劣らない出来栄えの製品もできつつあります。なんとも上海パワーには圧倒されます。

最後におまけを一つ。日本では大変な人気の女子十二楽坊も上海では全然人気はありません。中国音楽はチャンチャカではないという思いなのでしょうか?CDの値段で見ると、浜崎あゆみ、マイケル・ジャクソンが60元に対し10元。ファンの私には大助かりです。

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