社報shinko〜親交〜 2006年09月号

会長レポート:地中海クルーズ(前編)

代表取締役会長 古市 實

念願であった外国船で旅をしてみたいと思っていた夢が実現できて、とても素晴らしかった。入社60年以来、まったく自由な休暇を初めてとったのである。3カ月くらい前に家内の友人から「こんな船旅があるよ」と誘われた時に、「あぁ!これだ!!」と心の中で即決したのである。旅行期間、旅行先、旅行時季、いずれも最適であったからである。イタリアの船「シルバーウィスパー」は総トン数2万8千トン、全長182メートル、全幅24.8メートル、2001年7月就航、乗客定員382名、乗務員数295名、デッキ7層(10階)である。今回の乗客は米国人240名、英国人38名、日本人33名(うち文化使節15名、関東10名、関西8名)アフリカ、オーストラリア、カナダ、スコットランド、ブラジルなど13カ国から来ており、寄港先もイタリア、フランス、スペインと初めて行くところばかりであった。

7月2日に関空よりKLMオランダ航空で出発し、同日夜ローマに到着。1泊して7月3日の午前中は市内観光トレビの泉やコロッセオ等を見学し、昼食後約1時間40分バスに乗り、午後3時30分チヴィタベッキア港に着いた。直ちに乗船、午後5時30分に乗客全員(365名)5階のマスターステーションに集まり、船長アンジェロ・A・コルサロさんから歓迎のあいさつがあり、その後、海難訓練が行われた。救命具を装着し、それぞれの避難出口、救命ボートの指定等、細かく説明があった。6時15分から8階のパノラマラウンジでカクテルを飲みながら船内生活の案内があり、夕食は7時30分から10時まで4階のザ・レストランで自由に済ませることになっていた。

船内にはレストランが3カ所あり、7階のラ・テラッツァ、8階のプールサイドグリル等、近代的な郷土料理で栄養バランスを考えた食事である。朝、昼はブッフェスタイルが多く、自分の好みのものも言えば作ってもらえる。飲み物は何を飲んでも全部代金に含まれているので、特別の物以外に何も支払う必要はなく、部屋で食事をするのも自由でルームサービスを取っても一切チップもフリーである。イタリア料理が中心で、各国の料理も何品か用意してあり、のり巻き、味噌汁等もあった。

各部屋は多少の違いがあるが、私の部屋は海の見えるベランダ側のツインベッドで、浴室にシャワー室もあり、ロッカールームもあってホテルと変わらず、まったく静かで揺れることもなく、ブルースカイに紺碧の海、日の出、サンセットととても快適な船の乗り心地である。船中7泊8日、往復の飛行を入れて11日間、古い西欧の文化、キリスト教の偉大さ、一面に拡がるブドウ畑やオリーブ並木に魅了されつつ、夢のような日が続いた。(10月号へつづく)

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