社報shinko〜親交〜 2011年11月号

新しい技術獲得をめざして 〜三重大での電池研究1〜

乳化分散技術研究所® 本社研究室 川久保 舞子

エコでクリーンなエネルギー蓄電システムとして多くの関心が寄せられている二次電池。企業や大学などの研究機関では、さらなる高性能電池を目指して様々な研究開発がなされていますが、私は今年の4月から次世代電池の研究が盛んに行われている三重大学大学院工学研究科のエネルギー変換化学研究室で、社会人ドクターとしてお世話になっています。
研究室では次世代電池の中でも特に注目度の高いリチウム空気電池や全固体二次電池をテーマに、先生や学生、研究員など総勢30名以上が精力的に研究を行っています。私の研究テーマは電解質に固体ポリマーを用いた全固体リチウムイオン電池の負極特性に関するもので、フィルミックス®を用いて作製したスラリーを塗工した負極と、リチウム金属を合わせて電池を組んで評価を行っています。電池の組み立てはグローブボックス(写真)という装置の中で行うのですがこれが難しく、手先の不器用な私は満足に電池を組み立てるまでに1カ月近くかかりました。

入学当初は電池に関する知識も技術もなく困惑した日々を過ごしていましたが、先生や先輩方から丁寧にご指導いただいたおかげで、最近になってようやくスタートラインに立てたように感じています。しかし勝負はこれから!三重 津の広大な海原を眺めながら、向上心あふれる学生さん達とともに頑張っていきたいです。
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