Today's Notables 2019年07月

第2工場ついに竣功!

代表取締役社長 古市 尚


5月24日(金)、予定通り第2工場の竣功祭を迎えることができました。神事はいつもの通り由緒ある伊弉諾(いざなぎ)神宮、本名宮司様に執り行っていただきました。伊弉諾神宮では「竣工」ではなく「竣功」という文字が使われます。優れた働きによって立派な仕事をしてくれたという思いと、それによりこれからも成功につながるようにという気持ちが込められているそうです。

第2工場の設計デザインはOHArchitectureの奥田氏(36歳)にお願いし、施工は太陽工業にお願いしました。奥田さんは4年前の淡路本社建設ではサポーズデザインオフィスの当社担当チーフとして尽力してくれた方です。サポーズデザインオフィスは広島の会社ですので、遠隔地より頻繁に足しげく当社に通っていただき、あの大プロジェクトを見事にまとめあげてくれました。その後、奥田さんは大学時代の友人二人とOHArchitectureという設計事務所を京都に設立されました。以前の本社建設計画の時もそうですが、私はなるべく若い建築家に依頼したいという想いがあります。新しいことにチャレンジする精神、斬新なデザインセンス、疲れを知らないバイタリティなどなど「やる気」に満ちあふれた感がいいです。特に独立したての人は仕事への活力がみなぎっています。また、私は常々才能のある若い人に活躍の場を与えたいと思っています。そして建築施工の太陽工業さんとは古いつながりがあります。弊社の会長が30代、40代の頃、太陽工業の二代目である能村龍太郎さんと懇意にしていただき、ともに大阪経済界の発展に大いに寄与されました。また、三代目である能村光太郎さんには私自身も関西生産性本部で多方面にわたりご教授いただきました。第2工場の建設のことで色々な施工方法を検討していた昨年の夏頃に、現社長の荒木さんと関西生産性本部の会議でお会いし工場増設の話をしていたら、ぜひ第2工場の提案をさせてほしいという話になりました。

私は太陽工業さんがテントでは世界に誇る技術と実績を持たれていることはもちろん知っておりました。特に印象深いのは2010年に開かれた上海国際博覧会を見に行った時、日本パビリオンをはじめ多くの建築物が太陽工業さんのテントを使われていました。あの東京ドームも太陽工業さんの施工です。太陽工業さんの提案では、屋根を膜構造にすることで屋根が軽くなり柱のない巨大な空間が確保でき、工期も普通の建物よりかなり短くできることがわかりました。当社の第2工場は大型機の組立をメインに計画していますので、幅20m超のクレーンを縦横無尽に動かせるとともに、大型トラックの搬入、搬出も容易になることは大きな優位性と考えた次第です。その後、OHArchitectureの奥田さんに膜構造建築について詳しく勉強してもらいました。設計デザインのこだわりはいくつかありますが、鉄骨の骨組みをいかに美しく見せるかという点がメインとなりました。結局、天井を見上げた時に鉄骨の骨組みが、ただ縦と横に格子状にするのではなく、斜めにクロスすることで美しさを出そうということになり、その結果として、両サイドの外壁がプリーツ状(屏風のように出ている部分とへこんでいる部分が交互になる)になり、外壁も特徴のあるものになりました。膜構造で懸念されるのは断熱ですが、壁面に発泡スチロールにアルミ箔を貼った素材を使うことで、しっかりとした断熱ができることがわかりました。理想的には外壁は総ステンレス張りにしたかったのですが、やはりステンレスは高価ですので表側から見える部分のみステンレスを使い、その他はガルバリュウム鋼板で仕上げました。ステンレスは塩害にも強いSUS405を使用しています。何と言っても驚異的だったのは工期で、12月に着工しわずか5カ月で完成しました。出来あがりは上々で、外壁のステンレスは空の色が映り、青空の日にはブルーがかって見えます。工場内は膜構造により非常に明るく、日中は照明を必要としません。また南側に設けた窓からは大阪湾が一望でき、絶景のある工場になりました。この場を借りまして第2工場建設にご尽力いただいた方々に御礼申しあげます。ありがとうございました。


これからは第2工場を有効活用し、効率を上げ、お客様のご要望に沿えるよう、納期短縮に努めたいと思っております。お客様の工場見学は随時受け付けておりますので、弊社カスタマー・リレーションズの担当にお申し出ください。多くの方のお越しをお待ち申しあげております。

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