社報shinko〜親交〜 2007年11月号

プライミクス上海開業3周年を迎えて

上海譜莱密克司机械有限公司 副董事長 植村 徹夫

今年の8月23日で、当社もようやく中国に進出して3年が経ちました。発足当時からのメンバーは3名しかおりません。激動の中国と言うよりも、当社の苦節3年の中国の足跡でしょう。

開場式当日はまだ工場に設備はなく、お客様をお迎えしてもあまりにも淋しすぎたため、紅白の幔幕をあつらえて式場を仕切り舞台作りをしたのを思い出します。早いものであれから3年、一通りの設備も導入し、選りすぐった精鋭(?)が工場を会社を支えてくれています。ハングリーな当社の社員は現状に甘えることなく、これからのプライミクス上海を大いにスケールアップしてくれる戦士であり戦力であることを信じます。

思い起こすとあの頃、組み立て以外はすべて外注に依存しなければならなかった状況で、品質も工程も果ては仕入れ価格も足元を見られ、随分悔しい思いをしたものでした。それでもって欠陥が見つかったからと容器を縦割にしてみると、信じられない手抜き加工の跡があったり、一週間後の完成納期なのにまだ材料も入荷していない状況で「すぐに手配しろ」と顔色を変えて談判すると、「材料を購入するのは俺の仕事ではない」と工場の責任者がうそぶく始末。言葉もさることながら、「自分は中国に出てきたことが間違いか?中国人と今後信じて付き合っていけるのか?」と本気で悩んだものです。

そんなことも王さん(現 総経理)という人物に出会い、託することのできた自分に誇りを持っています。後継者ができたこと、しかも中国人の。確かに大きな素晴らしい実績ではありますが、彼に託するこれからの責任の大きさと重さを考えると苦難はこれからか……と少し心痛みます。が、中国人の良さと大きさは私の測るレベルを超えているようです。

ヒト、モノ、カネ。情報がこれまでアメリカに流れていたものが、シリコンバレーでも変化が現れ、中国ベンチャーへの流れに大きく変わってきたとの情報です。中国が共産主義でありながら、世界に冠たる競争力を持つようになった背景は、中国人はしっかりした自分の意見を持ち、自己主張ができることと、高い英語力があることが日本を大きく引き離している現状だと分析されています。頑張れ中国ですよね!当社は11月末には新事務所も完成しますし、年内には工場も増設される見通しです。プライミクス上海で作った製品が、中国国内はもとより、日本、アジア、そしてアメリカへと夢膨らます現況です。


写真:食事会にて

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