社報shinko〜親交〜 2010年08月号

米国ROSS社の社長夫妻来社

会長 古市 實

1971年10月、東京晴海の国際見本市会場にて「‘71 化学プラントショー(第6回)」が開催され、米国 チャールス・ロス・アンド・サン・カンパニーと販売提携をした「ISGモーションレス・ミクサー」を初めて展示し注目を集めたのであった。同社とはすでに、40年の永きにわたり友好関係が続いているのである。当初は競合機種もあり、難点もあったが取りあえず上記CPショーに出展することでスタートしたのであった。

このモーションレス・ミクサーは米国の化学会社、ダウ・ケミカル社が特許権者であり、同社の担当役員ジョージ・ロック氏が翌年2月来社され、正式にロス社との販売契約となったのである。その後、三者間の交流もよく行われていたが、1975年3月に甲南大学理学部を卒業後入社した古市章の研修出向につき、リチャード・ロス社長の格別の配慮で実現し、ロス社との繋がりは一層親密になった。3年間の研修で語学は勿論のこと、現場管理、技術、来客試運転など、様々な体験教育を受けて、即戦力に成長し得たことは誠に有り難いことであった。特にロス社長を始め、同社の先輩でマイク・モース氏には帰国後もずっと親しく交流していたようで深く感謝している次第である。2001年4月当社社長であった古市章が亡くなり、大変お世話になったお礼とご挨拶のために、2002年2月末に、古市尚と2人でフロリダにあるご邸宅と工場を訪問し、リチャード夫妻の大歓迎を受けたのであった。

今回のご夫妻来訪は、中東ドバイ経由で中国に第三番目の合弁会社の開設式典に参加された後、上海経由で、関西国際空港に到着された。かねてより、ご来阪のお招きをしていたが8年ぶりの再会であった。ご夫妻共にお元気で、当方も家内と社長、岡村さんと会食を共にし、お互いに近況を語り合い、一層の協力を誓いあった。翌25日の午前中に本社淀川工場に来社いただき、午後は大阪市街を散策、夜は神戸ポートピアホテルにて夜景を楽しみながら晩餐、翌朝早く帰米された。超多忙で少し疲れ気味であったが、フロリダの静かな海岸に近いタウンでヨット横付けの優雅な生活を送っておられる。

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