社報shinko〜親交〜 2015年12月号

粉体工学会 秋期研究発表会

乳化分散技術研究所® テクニカル・ディレクター 高橋 唯仁

10月13日、14日の両日、大阪南港ATCホールにて粉体工学会 秋期研究発表会が開催され、「高速攪拌機を用いた粉体の攪拌条件が光物性に及ぼす影響」という技術報告を行いました。光物性という堅苦しいタイトルですが、要約すると、粉末の分散液を高速攪拌した時、その中を光はどのように通過するかという内容です。
化粧品や塗料の世界では、色調、光沢といった「見た目」が重要な要素になります。よく混ぜることで、見た目に変化が起きることは経験的に知られていましたが、攪拌が見た目に与える影響について、客観的に調べた研究例は今までありませんでした。そこで我々は、フィルミックス®を使って白色の微粉末(酸化チタン)を水に分散し、特殊な装置を使って光の通り具合を解析しました。その結果、攪拌速度の違いによって、光の通り具合が大きく変わることがわかりました。攪拌が見た目に与える影響については、今後もさらに検討を続けてまいります。

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