Today's Notables 2006年05月

WBC

代表取締役社長 古市 尚


私は普段ほとんど野球は見ないのだが、先日開催されたワールド・ベースボール・クラシックは何かと話題が多かった上に、試合が日曜や祭日と重なったこともあり、私のような野球音痴でも見ずにはいられない状況だった。翌日のニュースで瞬間最高視聴率が56%、平均視聴率が43.4%(関東地区)だったと聞いて、日本国民のWBCに対する関心の高さにはあらためて驚いた。トリノオリンピックでは金メダルが1つだけだったので、その期待もWBCに寄せられたのかもしれない。

実は私がWBCを見る気になったのには他にも理由がある。去年の12月に韓国人大リーガのパク・チョンホさんの結婚披露宴に招かれたからである。この話をすると「パク・チョンホのお陰で危うく日本は決勝に出られなくなるところたっだんだぞ〜」と言う人もおられるかとは思うが、そこはまぁまぁ気を落ち着けて読んでもらいたい。

私は新婦側でお招きを受けたのだが、めでたくパク・チョンホさんの奥さんになった人は、私が同窓会代表幹事を務めているニューヨークの料理大学の卒業生であり、仕事や同窓会の行事で何かとお付き合いがあるので招かれた次第である。彼女が卒業の日に、たまたま私が母校を訪れていたのが知り合ったきっかけであるが、その後も韓国にグルメツアーに行った際に東京で料理研究家をしている彼女の叔母さんにエスコートをしてもらったり、母校から先生たちが来日した際に二人でお世話をしたりと何かと交流があった。 彼女は日本の大学を卒業後すぐにその料理大学へ留学したが、英語、韓国語、イタリア語、フランス語、日本語の5ヶ国語を自由に操り、料理の方は在学中の校外研修期間中にフランスの2つ星レストランでコックとして5ヶ月間働き、卒業後もカリフォルニアにある全米で最も有名なオーガニックレストランで半年ほど働いていた。従って料理上手の域は越えて全くのプロフェッショナル・シェフである。 容姿はといえば、韓国で結婚したい男No.1であったパク・チョンホさんが伴侶として見初めたのだから押して知るべしというところである。ちなみに身長は170cm以上あって八頭身。よく私のところにも遊びに来るが、当社の社員曰く「こんなに人間不公平でいいのか」とぶつくさ言うくらいである。 おっと、こんな話をしたくてWBCの話をしたわけではないが、披露宴の時には大塚選手夫妻が同じテーブルの目の前に座っていたし、私としては勝手に親近感を覚えていたのでWBCは見ずにはいられない試合となった。

試合の話に戻ると、当初はあの三流審判の全く誤った判定のお陰でアメリカに負けてしまったし、あの韓国チームの気迫に二度も苦汁をのまされたので、もはやこれまでかと感じられたが、終わってみるとそれらが選手を発奮させる起爆剤になったのかもしれない。韓国のマスコミには今回のルールに納得がいかないとの論調もあったようだが、失点率ではアメリカと0.011の差で決勝進出となったので本当にわずかなチャンスを物にしたことになる。

アメリカの新聞によると、「アメリカチームは一人ひとりの技量は素晴らしいものがあるが、練習が十分でなくチームワークがとれていなかった。その点、日本チームはチームワークが素晴らしく、正しく世界一のチームだった。」と評していた。私もそう感じるが行き着くところ、スポーツも企業もやる気、チームワーク、リーダーシップが勝利を掴むのだと言うことを。

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