Today's Notables 2011年07月

東京支社 話し方研修

代表取締役社長 古市 尚


ヒトは他の動物と違い声帯を持ち、言葉を通してコミュニケーションが図れる唯一の動物です。言語によるコミュニケーション能力を獲得した年代はホモ属の発生以降で、25万年以上前とされています。ヒトよりも強い動物が沢山いる地球上で、現在のようにヒトが生き延びて地球を支配しているのは、コミュニケーション能力と知能が発達していたからに他なりません。一人ひとりは非力でも知恵を出し合い、協力することによってどんな困難にも立ち向かっていける力が生まれます。社会で生きていく限り、家族や友人たちとのコミュニケーションもちろん、仕事においても非常に重要であることはいうまでもありません。そのコミュニケーションの基本となっているのが「会話」です。しかし、人の話し方にはそれぞれの癖があり、家族のように生活の大半を一緒に過ごしている人なら聞き慣れているので、何を言おうとしているのか、何を言っているのかが分かりやすいのですが、日常的に会話をしていない人との会話は、聞き取りにくかったり、意味が分からなかったりすることがあります。特にビジネス上では明解な会話能力や理解されやすい話し方が仕事を効率的にし、さらに相手からも好感を得ることができます。

そこで、今期から東京支社の新しい取り組みとして、「話のプロ」である、アナウンサーに会社に講師として来ていただき、「話し方研修」を実施しています。講師は元福島放送局のアナウンサーで、現在はテレビ朝日関連会社のアナウンサー養成学校で講師を務められている、佐藤さやか先生です。東京支社全員が対象なので、総勢約20名なのですが、それを2班に分け各班毎月1回の研修を実施しており、プログラムは全10回で構成してもらっています。まずは、とにかく発声練習ということで毎回最初は「あえいうえおあお、おあおえういえあ、かけきくけこかこ、こかこけくきけか」と続く発声練習を行います。腹式呼吸の方法や口の開け方、表情に至るまで、佐藤先生の厳しいチェックが個人個人に入ります。
また、1分間のスピーチなどはビデオで収録して、自分でも確認するとともに、お互いの良いところや、直した方がいい所などを発表しあいます。研修の中では話し方の基本がロング、ミドル、クローズアップと教えられ、何事も伝えたいことを話すには、俯瞰的な様相や背景から入り、それをもう少し詳しく話し、最後に核心に触れる細かい状況や感想を伝えることを教わりました。そのように順序だてて話すことで、聞く側にとってはすごく理解しやすくなります。最初は1分間のスピーチと言われ、たった1分!?と思うのですが、やってみるとこれが中々難しく、スピーチのロング、ミドル、クローズアップ中に最初の「つかみ」と最後の「落ち」が入るような完璧なスピーチができるまでには相当な訓練が必要と思われます。佐藤先生がすごく楽しく研修を進めてくれますので、参加者もみんなゲーム感覚で楽しみながらためになる理想の研修となっています。東京支社の前期のあいさつ表彰は第三位でしたが、今年はこの話し方研修により、第一位になることは間違いないと思います。是非、東京支社の人と話したときには、言葉の抑揚や滑舌の違いをお聞きください。

最後になりましたが、今年の10月に行われます攪拌技術セミナー Mixing Vision の司会は佐藤さやか先生にお願いしましたので、そちらの方も楽しみにしておいてください。

写真1:研修風景 発声練習!
写真2:講師の佐藤さやか先生

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