N.Kさん

生産部 製造課では、工作機械を用いた「部品の製造」、攪拌機の「組み立て」、現地の「据付工事」を主に担当しています。大きく3つの班に分かれ、機械加工班が部品の製造、組み立て班が生産機の組み立てと据付工事、卓上班は研究機の組み立てを行っています。

M.Kさん

私とT.Sくんは機械加工班に所属しています。班の中でもさらに担当に分かれて、汎用旋盤やNC旋盤を用いて材料の切削や溶接を行い、図面通りの形状の部品を作り出していきます。私は汎用旋盤チームの進捗管理も担っており、作業の振り分けや指示も行っています。

T.Sさん

部品の製造は、100分の1ミリ単位の精度が求められます。図面に指示された寸法からほんのわずかでも切り過ぎてしまうと、部品として使用できなくなるので、集中力が欠かせません。旋盤で作った複数の部品を溶接したものをさらに旋盤で加工する、という工程もあるのですが、最後の加工を担当する時はかなりのプレッシャーです。

M.Kさん

そこでミスをすると前段のすべての作業を台無しにしてしまうからね…。でも、年間を通してもミスが極めて少ないのが機械加工班の自慢です。

N.Kさん

私は組み立て班に所属しています。機械加工班が作った部品を、工具やクレーンを使い図面に沿って組み立て、製品を完成させます。その後、お客様の工場など現地での据え付けも行っています。この中で一番若手のT.Sくんから見て、当社の工場はどんな印象？

T.Sさん

空調が効いていて働きやすく、何といっても綺麗です。切削加工を行うと金属の切粉が散乱しがちですが、みんなでしっかり掃除して美しい状態をキープするように習慣づけていますよね。よくお客様が見学に来られますが、自信を持って見せられる工場だと思います。

N.Kさん

実際にお客様からも「綺麗ですね」と言っていただくことが多いんだよ。工場は通常あまり見せる部分ではないと思うけど、「見せる工場」であることで自分たちも無意識に見られる意識がついて、服装や整理整頓に常に気をつけたり、一つひとつの作業に抜かりなく取り組むことができている。良い相乗効果が得られているよね。

T.Sさん

部品を作るたびに「できた」という実感がありますし、その部品が組み立てられて完成した製品を見ると嬉しいです。難度の高い加工をしたものは、より一層思い入れを感じますね。

M.Kさん

分かるなあ。私は、社内で製作実績のない部品を作った時に面白さを感じます。その時は、みんなで事前にどう作るかを話し合いましたが、実際にやってみて上手くいった瞬間は嬉しかったです。

N.Kさん

私がやりがいを感じるのは、お客様の工場で据付工事をして、製品が実際に動き出した瞬間。工場内を見学させていただくこともあって、自分達が作った攪拌機が普段よく店頭で見かける身近な商品を作り出している場面を見ることもたくさんあるんだ。

M.Kさん

それはモチベーションが上がりますね！当社は基本オーダーメイドなので、毎回異なるものを作ることができるのも面白さだと思います。単一の部品を大量に作るのではなく、さまざまな大きさや種類の部品を少しずつ作るので、毎日新鮮です。

T.Sさん

裏を返せば、一つの部品の作り方を覚えても、翌日には別の部品の作り方を覚えなければならないので、入社して間もない頃は少し戸惑いました。ですが、上司や先輩に教わりながら場数を踏んでいくことで、基礎の技術を応用していく感覚がだんだん身についていくようになりました。

N.Kさん

そうだね、製造職としての確かな実力がつく環境だと思う。また、製造課というと職人気質の人が多いイメージがあるかもしれないけれど、上司や先輩方は気さくで意見を柔軟に受け入れてくださる方が多いのも良い所だよね。

N.Kさん

誰が作業をしても同じ品質を提供できることがあるべき姿だと思っています。一方で、現在は固定している機械加工、組み立て、卓上の担当を配置替えして、スキルや知見の幅を広げることにも取り組みたいです。グループリーダーとして、意欲のあるメンバーが成長できる環境を作っていきたいと思います。

M.Kさん

汎用旋盤チームの指導や管理をより良くしていくことはもちろん、N.Kさんが仰ったように、現在の担当業務以外にも他の工作機械や組み立てにも挑戦して、自分のできることを広げていきたいです。

T.Sさん

1時間かかる作業は45分に、作業のスピードや寸法の精度を出せるようにもっとスキルアップしていきたいです。