文系でもわかるフィルミックス®

その1では、色々なかき混ぜるから攪拌機をご紹介しましたが、今回はフィルミックス®の「混ぜる」をご紹介します。
フィルミックス®がどのようにして処理液をまぜているのか?フィルミックス®の中で液はどのように動いている??

薄膜旋回のイメージ

洗濯機で脱水をしてフタを開けると、洗濯物は洗濯槽の壁面に貼りついています。 そう(・。・)! これが薄膜旋回のイメージなんです。すっごく速い速度で回転するタービンが、すっごく速く処理液を混ぜます。すると、遠心力により処理液は容器の壁面に押し付けられて、容器の内壁全面に沿った中空円柱状の薄膜を形成します。この薄膜の中で、乳化液滴の微粒化や、固体粒子の分散が行われています。

あ、またまたわかりづらい言葉が出てきてしまいましたねぇ〜。。。
遠心力で押し付けられるってどんな現象でしょう?

みなさん、子供の頃に公園でまぁるいジャングルジムがくるくる回る遊具で遊びませんでしたか? まさにアレです! まぁるいジャングルジムの外側につかまって、くるくる回ると、回転が早くなるにつれて、外側に振り飛ばされるような感覚になります。同じく、中にいる人は、ぐぐぐぅ〜っとジャングルジムの方に押し付けられるような感覚になります。これが遠心力なんです。えっっ???ってまだまだ疑問な方は、ぜひ週末にでも公園へ行って実践してみてください。
この遠心力によって、フィルミックス®の中の液は、下図のように容器の内壁全面に沿った薄膜となるのです。



フィルミックス®の容器内の断面図で説明しますと、タービンが高速で回ることで、遠心力が発生し、薄膜が形成されます。この薄膜の中で「混ぜる」が行われているんです。

さてさて、フィルミックス®の液の動きは、だいたい理解できましたか?
もうみなさん、フィルミックス®の薄膜旋回法という攪拌原理は完璧にマスターできましたよね☆

フィルミックス®の微粒子化

それでは、容器内壁面の薄膜の中で、どのように乳化液滴の微粒化や、固体粒子の分散が行われているかという説明にまいりましょう。つまり、フィルミックス®はどのように混ぜるかということですネ!

■乳化
まず、大きな乳化液滴が遠心力で容器内壁面に押し付けられます。その液滴は、タービンの回転と溶媒の液流によって薄く引き伸ばされます。その後、限界まで引き伸ばされた液滴は、ぷちんっと切れて、小さな粒子へとなっていきます。この作業が容器内で繰り返され、小さな液滴が増えます。お餅をぐぅ〜と引っぱったら、ぷちんっと切れるのと同様ですネ。



■分散
分散も基本原理としては同様です。大きな凝集粒子が容器内壁面に押し付けられ、旋回流によって壁面を転がっていきます。この時、壁面に押え付けられる遠心力と、回転流で移動しようとする力とのずりで、凝集粒子の表面の粒子から順番にほぐれて1つの単一粒子へと分散されます。 このように、フィルミックス®容器内の薄膜中では、乳化、分散、つまり「混ぜる」が行われています。


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